SCHOOLアートメイクスクールの費用の内訳|受講料以外にかかるお金と確認ポイント
アートメイクスクールの受講料に何が含まれているか、材料費・マシン代・モニター代・追加実習など受講料以外にかかりやすいお金と、総額で比べるための確認ポイントを看護師向けにまとめました。
SCHOOL

アートメイクスクールのカリキュラムを調べていると、どのスクールでもよく出てくるのが「モニター実習」という言葉ではないでしょうか。人工皮膚での練習とは違い、実際の人の肌に施術する実習なので、「何回くらいできるのか」「モニターは自分で探すのか」といった疑問を持つ方は多いはずです。
モニター実習は、受講後に自信を持って施術できるようになるかどうかを大きく左右する部分です。それにもかかわらず、公式サイトの料金表には人数や回数が小さくしか書かれていないこともあり、比べにくいと感じる方も少なくありません。
この記事では、モニター実習がどのような実習なのか、スクールによって何が違うのか、契約前に確認しておきたいポイントを順番に整理します。
モニター実習とは、講師の指導のもとで、実際の人の肌にアートメイクの施術を行う実習のことです。アートメイクは医行為であり、医師または医師の指示のもとで看護師などが医療機関で行うものなので、モニター実習も医療機関や提携クリニックの管理下で行われます。
多くのスクールでは、モニター実習の前に人工皮膚(練習用のシート)でデザインや針の角度、力の入れ方を練習する期間があります。人工皮膚は何度でもやり直せますが、実際の肌は人によって硬さや反応が異なり、出血や腫れの出方も一人ひとり違います。人工皮膚での練習だけでは、実際の施術に必要な感覚をすべて身につけることはできません。モニター実習は、この差を埋めるための実習と位置づけられています。
モニター実習は、受講生が単独で行うものではなく、講師が同席したり、事前のデザイン確認やカウンセリングの内容を講師がチェックしたりするのが一般的です。施術を受ける側の安全を守るためであると同時に、受講生が一人で判断に迷う場面で適切なフィードバックを受けられるという教育的な意味もあります。デザインの確認を施術前にどこまで細かく行うか、施術中にどのタイミングで講師が様子を見に来るかといった運用は、スクールごとに差があります。指導の体制がどの程度手厚いかは、資料だけではわかりにくいため、説明会で具体的な流れを聞いておくと実際のイメージがつかみやすくなります。
モニター実習では、技術面だけでなく、施術の前後に必要なやりとりも含めて学びます。
デザインの提案、針を入れる深さや力の加減、色の入り方の確認、仕上がりの調整など、人工皮膚では得られない実際の施術の感覚を身につけます。人の肌は部位や体質によって反応の出方が異なり、同じ力で針を入れても色の入り方や腫れ方が人によって違うため、何人かに施術を重ねてはじめて感覚がつかめてくる部分も多くあります。1人の施術にかかる時間の感覚や、休憩を挟むタイミング、施術後の肌の変化を見ながら仕上がりを微調整する感覚なども、モニター実習を重ねることで少しずつつかめるようになっていきます。こうした感覚は座学や人工皮膚の練習だけでは身につきにくく、実習の回数が技術の定着に直結しやすい部分だといえます。
技術以外では、施術前のカウンセリングで何を確認し、どのように説明して同意を得るかという進め方も、モニター実習を通じて学ぶ重要な部分です。希望する仕上がりのイメージをどう聞き取るか、肌の状態や既往歴をどのように確認するか、施術後に気をつけてもらいたいことをどう伝えるかなど、口頭だけでは身につきにくい一連の流れを、実際のモニターを相手に練習できます。モニターへの説明が不十分だと、仕上がりの希望とのずれやトラブルにつながりやすくなるため、カウンセリングの練習としての意味合いも大きくあります。
モニター実習を受ける人(モニター)を誰が手配するかは、スクールによって大きく異なります。
スクールによっては、モニターを受講生自身が探して連れてくる方式を取っています。知人や友人に頼むことが多く、希望する時間に来てもらえるかどうかの調整や、施術内容への同意をきちんと取ることも受講生の役割になります。身近に協力してもらえる人がいるかどうかで、実習の進めやすさが変わってくる点には注意が必要です。
一方で、提携クリニックでモニター施術を行える期間や回数を決めているスクールもあります。たとえば8アートメイクスクールの東京銀座 通学コースは、提携クリニックで6か月間、回数無制限のモニター施術を行える仕組みを公式サイトで案内しています。このような仕組みでも、モニターを誰が集めるのか、予約の取り方や条件はどうなっているのかは、事前に確認しておきたいところです。
モニター実習の「量」は、受講料の違いと同じくらい、スクールを比べるうえで大事な観点です。
モニター実習の人数や回数を具体的に明記しているスクールもあります。たとえばAMO BROW academyの眉コース(3日間)はモニター3名、owl browはモニター実習2名×2回と、公式サイトに人数が示されています。人数が明記されていると、受講前にどのくらいの実習量になるかをイメージしやすくなります。
一方で、「モニター実習あり」とは書かれていても、具体的な人数や回数の記載が少ないスクールもあります。この場合、実習の量が実際にはどの程度になるのか、説明会などで確認しないとわかりません。回数を明記していないこと自体が悪いわけではありませんが、量を把握してから申し込みたい方は、個別に質問して書面やメールなど形に残る形で回答をもらっておくと安心です。
アートメイクは眉・リップ・アイラインなど部位ごとにコースが分かれていることが多く、モニター実習の内容も部位によって異なります。
眉は多くのスクールで最初に学ぶ部位で、モニター実習の人数も比較的手厚く設定されていることがあります。たとえばAMO BROW academyの眉コース(3日間)はモニター3名、追加で1名まで増やせると案内されています。眉は毛並み(1本ずつ毛を描く技法)とパウダー(ふんわり色をのせる技法)で練習の感覚が異なるため、どちらの技法のモニター実習が含まれているかも確認しておきたい点です。
リップやアイラインは、眉よりもモニター実習の人数が少なめに設定されている傾向があります。AMO BROW academyではリップ(2日間)でモニター1名、アイライン(1日間)でもモニター1名となっており、Cleoのファーストコース(1技法)では眉毛・アイライン・リップのいずれも1名に対して2回施術する形で案内されています。複数部位を学びたい場合は、それぞれの部位でモニター実習が何人分含まれているかを合計で見ておくと、実習全体の量を把握しやすくなります。
モニター実習は、受講料のほかにも費用や準備の負担がかかることがあります。費用の内訳全体についてはアートメイクスクールの費用の内訳でも整理していますが、ここではモニター実習に関わる部分を見ていきます。
モニター実習での施術料金を、モニターから受け取るのか、受講生または学校側が負担するのかは、スクールによって扱いが異なります。モニターに実費相当の料金を支払ってもらう場合もあれば、無料で施術を提供する場合もあります。どちらの方式でも、施術内容と範囲についてモニターにきちんと説明し、同意を得ることに変わりはありません。
モニターを自分で探す場合、来てもらう日程の調整や、会場までの交通費の案内なども受講生側の準備になります。モニター1人あたりの施術に数時間かかることもあるため、仕事のシフトと実習日程をどう組み合わせるかも、看護師として働きながら通う場合には考えておきたい点です。
モニター実習は実際の人の肌に施術するため、同意の取り方と安全管理の体制も確認しておきたい部分です。
モニターには、施術がスクールの実習の一環であること、担当するのが受講中の受講生であること、仕上がりが変わる可能性があることなどを事前に説明し、同意を得る必要があります。この説明と同意の手順がカリキュラムの中でどのように扱われているかは、スクールによって案内の詳しさが異なります。
施術後に赤みや腫れが長引いたり、仕上がりについて相談したい場合に、講師やクリニックにどのように連絡できるかという体制も大切です。モニター実習はクリニックの管理下で行われるため、トラブルが起きた際に医師や講師に相談できる体制があるかどうかを確認しておくと、受講生自身も安心して実習に取り組めます。
最後に、複数のスクールを比べるときに確認しておきたい質問を整理します。
「モニター実習は何人・何回受けられるか」「モニターは自分で探すのか、紹介してもらえるのか」「モニターへの施術料金はどちらが負担するのか」は、契約前に確認しておきたい基本の質問です。回答は口頭だけでなく、メールや書面など記録に残る形でもらっておくと、あとから「聞いていた内容と違う」という事態を防げます。
説明会では、モニター実習でトラブルが起きた場合の相談先や、予定していた人数で技術に自信が持てなかった場合に追加の実習を受けられるかどうかも聞いておくとよいでしょう。自分がどの程度の実習量を重視したいかが整理できていない場合は、30秒スクール診断で優先したい条件を確認してから質問を考えると、説明会での時間を効率よく使えます。モニター実習の内容を含めて複数校を並べて見たい場合は、アートメイクスクール比較表も合わせて活用してください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。スクールの料金・カリキュラムや求人の条件は変更される場合があります。申し込みや転職の前に、必ず各スクール・医療機関の最新情報をご確認ください。アートメイクは医行為のため、医師・看護師などの医療資格者が医療機関で行う必要があります。