SCHOOLモニター実習とは?アートメイクスクールごとの違いと確認ポイント
アートメイクスクールのモニター実習の仕組み、モニターを誰が手配するか、人数・回数のスクール差、同意や安全管理の考え方、契約前に確認したいポイントを看護師向けに整理しました。
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アートメイクは、眉やアイライン、リップなどに色素を入れて、メイクをしたような状態を保つ施術です。美容医療の分野で広く知られるようになり、アートメイクを仕事にしたいと考える看護師も増えています。
一方で、「タトゥーと何が違うの?」「なぜ看護師や医師でないと施術できないの?」といった基本的な疑問を、はっきり説明できる人は意外と多くありません。アートメイクを学ぶ前に、施術のしくみと法的な位置づけを正しく理解しておくことは、スクール選びや卒業後の働き方を考えるうえでの土台になります。
この記事では、アートメイクの基本、タトゥーとの違い、医行為とされる理由、看護師が施術するときの前提を順番に解説します。
まずは、アートメイクがどのような施術なのか、基本的なしくみを確認しておきましょう。
アートメイクは、専用の針を使って皮膚のごく浅い部分に色素を入れ、眉の形やアイライン、唇の色などを表現する施術です。メイクのように毎日描く必要がなく、汗や水で落ちにくいことから、忙しい方やメイクが苦手な方、眉が薄いことに悩む方などに選ばれています。仕上がりはデザインや技法によって大きく変わるため、施術者の技術と提案力が問われる仕事です。
アートメイクの色素は、肌の生まれ変わりなどによって、時間とともに少しずつ薄くなっていくとされています。持続する期間には個人差があり、肌質や生活習慣、施術の部位によっても変わります。きれいな状態を保つために、一定の期間をあけてリタッチ(2回目以降の施術)を行うのが一般的です。
アートメイクとタトゥーは、どちらも皮膚に色素を入れる点では似ていますが、目的や施術の考え方に違いがあります。
タトゥーは、図柄や文字などを身体に描く装飾が主な目的です。一方でアートメイクは、眉やまぶた、唇などの顔のパーツを、自然なメイクのように見せることを目的としています。そのため、アートメイクでは顔立ちや骨格に合わせたデザインと、肌になじむ色選びが重視されます。
アートメイクは、タトゥーに比べて皮膚の浅い部分に色素を入れるとされています。そのため、タトゥーよりも色が薄くなりやすく、リタッチを前提にデザインを考えるのが特徴です。ただし、深さの調整には技術が必要で、深く入れすぎると色がにじんだり、思わぬ色に変化したりすることがあります。
| 項目 | アートメイク | タトゥー |
|---|---|---|
| 主な目的 | 顔のパーツを自然なメイクのように見せる | 図柄・文字などの装飾 |
| 施術する場所 | 医療機関 | — |
| 色の持続 | 時間とともに薄くなり、リタッチを行う | 長く残ることを前提にする |
| 施術者 | 医師、または医師の指示を受けた看護師など | — |
アートメイクを学ぶうえで最も大切なのが、法的な位置づけです。ここでは、医行為とされる根拠と、その意味を整理します。
厚生労働省は、2001年(平成13年)11月8日の通知「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」(医政医発第105号)で、針先に色素を付けながら皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為を、医師免許を持たない人が業として行えば医師法に違反するものとして示しています。アートメイクはこの行為にあたるため、医行為として扱われています。
皮膚に針を刺して色素を入れる施術には、感染、アレルギー反応、腫れや炎症などのリスクがあります。施術前には持病や服薬、体質の確認が必要で、施術中や施術後に異常が起きた場合には医学的な判断と対応が求められます。こうした健康への影響があるからこそ、医療の知識と資格を持つ人が、医療機関で行うことが求められているのです。
タトゥーの施術については、医行為にあたるかどうかが裁判で争われたことがあり、ニュースなどで目にした方もいるかもしれません。ただし、これは装飾としてのタトゥーをめぐる判断です。アートメイクについては、上記の通知にもとづいて医行為として扱われており、医療機関で行うことが前提になっています。
医行為であるアートメイクを、看護師が担当する場合にはいくつかの前提があります。働き方を考えるうえでも大切なポイントです。
看護師がアートメイクを施術する場合は、医師の指示のもとで行います。施術の前に医師が診察し、施術できる状態かどうかを判断する流れが一般的です。看護師はカウンセリングや施術を担当しながら、気になる症状があれば医師に報告し、連携して対応します。
施術の場所は、医師がいる医療機関です。看護師が単独でサロンを開いて施術することはできません。業務委託やフリーランスで働く場合も、契約先のクリニックで施術することになります。働き方の違いについてはアートメイク看護師の働き方|常勤・業務委託・副業の違いで詳しく解説しています。
アートメイクスクールでは修了証が発行されることが多く、民間団体による認定制度もあります。ただし、これらは国家資格ではありません。施術ができるかどうかは、医師・看護師などの国家資格で決まります。修了証は、どのような教育を受けたかを示すものとして考えておきましょう。
アートメイクを学ぶときは、どの部位から始めるか、どの技法を身につけるかを考えることになります。
最も多く行われているのが眉のアートメイクです。アイラインはまつ毛の生え際に色を入れて目元をはっきり見せる施術、リップは唇の色や輪郭を整える施術です。部位によって皮膚の厚さや痛みの感じ方、腫れやすさが異なるため、スクールでも部位ごとにコースが分かれていることが多くあります。
眉には、1本ずつ毛を描くように色を入れる「毛並み」の技法、パウダーをのせたようにふんわり色を入れる「パウダー」の技法、その2つを組み合わせる「コンビネーション」などがあります。お客さまの眉の状態や好みによって向いている技法が変わるため、複数の技法を身につけておくと提案の幅が広がります。
額の生え際や頭皮に色素を入れて、髪の毛が生えているように見せる施術もあります。頭皮のアートメイクはSMPと呼ばれることもあり、眉やリップとは別のコースとして学ぶのが一般的です。
医療機関でアートメイクを行うときの、一般的な流れも知っておきましょう。スクールでは、この一連の流れを座学と実習で学んでいきます。
最初に、お客さまの希望や悩み、普段のメイク、持病や服薬、アレルギーの有無などを確認します。そのうえで医師が診察し、施術を行ってよいかを判断します。リスクやダウンタイム、リタッチの必要性などを説明し、納得したうえで同意をいただくのがこの段階です。
次に、顔立ちや骨格、表情のくせなどをふまえてデザインを描き、鏡で確認しながら形や色を決めていきます。デザインが決まったら、必要に応じて麻酔を使い、衛生管理を徹底したうえで施術を行います。施術時間は部位や技法によって異なります。
施術後は、洗顔やメイク、入浴の注意点、腫れや赤みが出たときの対応などを説明します。色の定着具合を見ながら、一定の期間をあけてリタッチを行い、仕上がりを整えていきます。施術後のフォローまで含めてひとつの施術と考えることが、お客さまとの信頼関係につながります。
アートメイクを仕事にするなら、起こりうるリスクと、その予防・対応を理解しておくことが欠かせません。
施術後には、赤みや腫れ、かさぶたなどが一時的に出ることがあります。また、感染、色素へのアレルギー反応、時間がたってからの色の変化、デザインがお客さまの希望と合わないといったトラブルが起こる可能性もあります。施術前のカウンセリングで、リスクやダウンタイムについて十分に説明し、同意を得ておくことが大切です。
色素の種類によっては、MRI検査の際に施術部位に熱感などが出る可能性が指摘されています。アートメイクをしている方がMRI検査を受けるときは、事前に申告するよう案内するのが一般的です。また、持病や服薬中の薬、妊娠中かどうかによっては施術を見合わせることもあるため、医師の判断を仰ぐ体制が欠かせません。
最後に、これからアートメイクを学ぶ看護師が、スクール選びの前に考えておきたいことを整理します。
まずは眉から始めるのか、リップやアイラインまで学びたいのか、卒業後は雇用・業務委託・副業のどれを目指すのかを考えておくと、スクールに求める条件がはっきりします。迷っている場合は、30秒スクール診断で重視したいポイントを確かめてみるのもひとつの方法です。
アートメイクは医行為であるからこそ、デザインや技術だけでなく、衛生管理、カウンセリング、トラブル時の対応までしっかり学べるかどうかが大切です。受講資格に医療資格を求めているか、医師が関わるカリキュラムになっているかも、スクールを比べるときの確認ポイントになります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。スクールの料金・カリキュラムや求人の条件は変更される場合があります。申し込みや転職の前に、必ず各スクール・医療機関の最新情報をご確認ください。アートメイクは医行為のため、医師・看護師などの医療資格者が医療機関で行う必要があります。